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歯の話

VOL.38 ⻭周病と⽣活習慣

「歯周病は生活習慣病」とよく言われていますし、歯周病と糖尿病などほかの生活習慣病の関係においては、お互いの治療がお互いの症状改善になる、などの例も報告されています。

ひと口に「生活習慣」といっても意味が広すぎてわかりにくいので、今回は歯周病に影響を及ぼす生活習慣を整理してみたいと思います。


まずは食事=食習慣についてみてみます。

歯周病の原因菌はプラークをエサに増殖します。甘いもの、やわらかいものを多く食べる習慣はできるだけ減らしたほうが良いでしょう。プラークがつきやすくなり増えてしまうことにつながります。

反対に硬い食べ物もたくさん食べるのもやや問題です。進行しつつある歯周病の悪化を防ぐためには、歯に過度の力が加わるとあまりよくないからです。硬いものを食べる回数を減らしたり、噛むときは左右の歯を同じように使って偏らないようにします。

口の中の食べかすや細菌を洗浄してくれる作用を持つ唾液の分泌は、歯周病の予防に有効です。唾液を多く出すようにするために、よく噛むことも意識します。食材をバランスよく摂ることも大切です。特にたんぱく質、カルシウム、鉄分、ビタミンA・Cなど、歯周組織の抵抗力を高めてくれるような食材を選ぶとより良いでしょう。

酸蝕歯について

一日三回の食事はできるだけ規則正しく摂るようにします。お口の中の衛生状態を悪くしがちな間食を減らす効果が期待できます。

つぎに食事以外の日常生活では、ストレスをためないよう、規則正しく、睡眠も⼗分にとる生活を心がけます。余分なストレスはからだの抵抗力を低下させますし、ストレスが原因の歯ぎしりや食いしばりが歯を傷め、歯周病の進行を早めてしまう可能性もあります。

適度な運動は歯周病や全身の健康によい方向に作用します。からだの抵抗力が高まりますし、歯茎を含め全身の血行がよくなるので、歯周病の進行を遅らせます。

喫煙の習慣も歯周病予防にはよくありません。ニコチンは歯に歯垢を付着させやすくし、免疫力も低下させるといわれています。また、喫煙は血管を収縮させて歯肉の血行を悪くします。歯肉の炎症を起こしていても、ブヨブヨしないうえ、出血も見られないので、発見が遅れがちになります。

煙草を吸っている人は吸わない人に比べて重度の歯周炎になる確率が5〜7倍高く、進行速度も平均20年早いと言われています。

いろいろ慌ただしく、ストレスを抱えている方も多いと思われれるので、ここに挙げたすべてを実践するのは難しいと思います。しかし、どういったことが歯周病やからだの健康に良くないかを以前より意識して、少しずつやってみていただければ、その積み重ねが大きな差となって出てくるかもしれません。


VOL.37 定期検診(メインテナンス)のすすめ

歯科医院は、痛くなった歯や、腫れた歯茎を治しに行く、言わば「悪くなったら行くところ」という考えを持つ人も多いと思います。


しかし、日ごろの健康な状態においても、数ヶ月に一度は、歯の状態をチェックし、歯や歯茎に異常を見つければすぐに対処して、歯を健康な状態に保てるように、定期検診を受ける・・・そのために歯科医院に通う、ということもとても大切なことです。
また、歯の治療が終わって治ったと思われている方も、その後も使われ続ける歯は、日々状況が変化し、食生活やケアのやり方によっては、再び悪くなってしまうこともあります。ですから、そうした治療が終了した方にとっても、定期検診は重要です。


定期検診は、⼀般にPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning=専門家による機械的歯面清掃)という方法に基づいて進めらます。
PMTCでは、まず、患者さんの口の中の状態をチェックします。プラークの付着状態はどうか?、歯肉の状態はどうか?、歯の表面の汚れ具合は? 、新しい虫歯が出来ていないか?、といったことです。
このチェックで、日ごろのブラッシングがキチンと出来ているかもわかるので、出来ていない方には、ブラッシング指導をすることもあります。
次にクリーニング作業です。フッ素入りの研磨ペーストを塗った後、歯と歯の間には、やわらかい三角形のプラスチックチップ、歯と歯茎の間の部分には、丸いラバーカップやスケーリングブラシを使って研磨清掃して、着色物やプラーク、歯石を取り除きます。
最後に研磨ペーストを洗い流した後、フッ素を塗って仕上げます。

酸蝕歯について

PMTCによって、次のような効果が得られます。

1.歯周病の予防 歯の付け根のプラークを除去し、歯肉炎の症状が改善される。
2.虫歯の予防 バイオフィルムが破壊され、プラークの再付着を防ぐ。
3.歯がきれいに 歯についたステイン(着色物)を除去し、光沢のある歯になる。
4.歯質の強化 フツ素入りジェルを⽤いることで再石灰化を促進し、歯を強くする。


歯科医院には「治療」のためだけでなく「予防」のためにも行く、という習慣をもちたいものです。

VOL.36 酸蝕歯について

昨今の健康ブームでよく取り上げられる黒酢、スポーツのあとの水分補給に欠かせないスポーツドリンク、美容と健康に良いビタミンCを多く含んだ柑橘類、お酒の中では比較的身体に良いとよく言われるワイン・・・どれも体に良いとされるものばかりですが、歯にとっては、時に大敵です。今回は酸蝕歯について書いてみます。


酸蝕歯とは、その字を見ると酸によって蝕まれた歯のことだとわかります。
具体的には酸性の場所(メッキ工場など酸を扱う職場など)で酸を吸ったり、酸性の食べ物・飲み物を取ることによって、歯が溶けてしまうことです。

酸蝕歯について

むし歯も歯が溶ける病気ですが、むし歯の場合は細菌が原因ですので区別されています。
症状が進行すると知覚過敏やむし歯のような痛みが出ます。
歯は、酸性の食べ物・飲み物、特にpHが5.5以下の飲食物に長時間触れると溶けてしまいます。
コーラなどの炭酸飲料や栄養ドリンク、スポーツドリンク、黒酢、ワイン、ビール、オレンジジュース・野菜ジュースなどの飲み物、レモンやみかん、グレープフルーツなどの柑橘類、ドレッシングやぽん酢、しょうゆなどの調味料なども5.5以下に当てはまります。
多くは身近な食べ物で、なかには健康にも良いとされているものもあり、必要なものなので、その摂り方に注意が必要です。

そのポイントは口の中の酸性状態が長く続かないようにすることです。
まず、だらだら飲みやだらだら食べはできるだけ避けましょう。
さらに、フッ素入りの歯みがき剤などを使用して歯質を強化する、軟らかい歯ブラシを使う、酸性の飲みものときはできるだけストローを使う、などで予防をこころがけましょう。


一見問題ないようで酸蝕にはあまりよくない、ということもあります。
例えば、運動中や運動後にスポーツドリンクを飲むことです。
水分補給としては大切ですが、運動によって口の中が乾いて唾液の量も少なくなっていて、酸がいつまでも留まってしまう恐れがあります。早いタイミングで⽔を飲んで中和するとよいでしょう。
また、飲食物を摂ったあとにすぐに歯を磨くのも良い習慣のように見えます。
しかし、酸性の強い食事だったとしたら、酸によって軟らかくなったエナメル質が唾液で中和されて元に戻るまで30分くらいはかかるので、すぐに歯を磨くとまだ軟らかい状態のエナメル質にダメージを与えかねません。
今摂った食事が酸性が強かったかどうかは、なかなかわからないので、食後の歯みがきはいつも30分以上は置くようにしましょう。


酸蝕は我々の食生活のなかでは避けられませんが、正しい知識を持って予防を心がければ、恐れることはありません。


VOL.35 糖尿病と歯周病

ともに生活習慣病として多くの方が悩まされている糖尿病と歯周病。このふたつは密接に関連していてお互いに影響を及ぼしています。


歯周病は歯と歯茎のさかい目のすきま(歯周ポケット)に細菌が入り込んで炎症を起こし、歯の周辺の組織を蝕んでいく病気です。

炎症を引き起こした細菌は簡単に血液の中に入り込んで、全身を駆けめぐります。この細菌は体の力で死んでしまったとしても、細菌の持つ内毒素は残ります。
この内毒素が糖尿病に悪い影響を与えます。
内毒素に対して、TNF-α(腫瘍壊死因子)という物質が多く作られるようになります。このTNF-αは、血糖値を下げる働きをもつホルモンであるインスリンを作りにくくする(インスリン抵抗性)はたらきがあることがわかっています。
このことにより、血糖値のコントロールがより困難になり、糖尿病を悪化させます。

糖尿病と歯周病

糖尿病で血糖値が上がることによる歯周病への影響です。
まず高血糖状態では、白血球のはたらきが低下して、感染症に対する抵抗力が弱くなります。歯周病も感染症ですので、かかりやすくなってしまいます。また、糖尿病ではインスリンの作用が弱くなり、ブドウ糖をエネルギーに変える力が弱まり、代わりに筋肉のたんぱく質や脂肪が分解されるようになります。
こうした代謝の変化で歯周組織内のコラーゲンの減少や特性に変化が起こり、歯周組織の弾力性が失われ、破壊された組織の修復力も弱くなります。さらに高血糖状態では、腎臓がブドウ糖を吸収しきれなくなるために、多量の水分とともに尿中に排出しようと働きます。
その結果、体内の水分が減少し、同時に唾液の分泌量も減り、喉や口の渇きという症状が現れます。唾液は食べ物の消化を助けますが、ほかにも⼝腔内の浄化作用や組織の修復を行って、歯周病を防ぐことに寄与しています。糖尿病ではこれらの作用も十分に機能しなくなり、歯周病を進行させます。


上記以外にも肥満細胞が作る物質の影響や、血管障害、歯がグラついてよく噛めなくなってしまうことによる食後血糖など、相互に良くない影響を与えます。
逆にどちらかがよくなればもう一方も改善するという考えで、歯周病の治療で糖尿病の症状が改善したり、血糖値の改善で歯周病になりにくくなるといった研究も徐々になされてきています。

VOL.34 妊娠中の口腔ケア

前回コラムでは、妊娠中のお口の中の状態について書きました。女性ホルモンの増加やつわりなどで、口腔衛生上、あまり良くない状態となるので、より注意が必要です。
妊娠中だからといって、口腔ケアの基本はブラッシングで、なんら変わることはありません。ただし、妊娠中はつわりなどでブラッシングが辛くなることもあるので、⼯夫が必要です。具体的には、


妊娠中の口腔ケア

・無理をしないで体調の良いときにブラッシングをする
・子ども用のものなど、ヘッドの小さな歯ブラシを使う
・手もやわらかめの歯ブラシを使う
・歯ブラシは、小刻みに動かす
顔を下に向けて、前に掻き出すように磨く
刺激やにおいの強い歯磨剤はさける

といった方法が有効でしょう。
それでもブラッシングはきついというときは、デンタルリンスや洗口液を使って、うがいだけでも行います。


また、食後に水を飲むだけでも、口内の雑菌やむし歯菌の繁殖を抑え、だ液も出やすくするなどの効果があります。
キシリトール入りのガムやタブレットも⼝にできるのであれば利用しましょう。

もう一つ気になるのは、妊娠中に歯の治療を行ってよいか、ということだと思います。
妊娠前に治しておくのがベストですが、安定期(4ヵ月後半〜8ヶ月)であれば、治療に通っても問題はありません。先延ばしにすると、出産後は育児に追われて、ご自分のことは後回しになりがちです。安定期のうちに悪いところは治しておきましょう。
治療時のレントゲン、麻酔、投薬なども不安になる方もいらっしゃるかもしれません。歯科のレントゲンや麻酔は局部的なものですし、さらにレントゲンでは鉛のエプロンを着用するので、問題はありません。投薬やその他の治療についても、妊娠していることを⻭科医師に告げてさえおけば、おなかの赤ちゃんに影響のない方法や薬を選択して、治療を行ってくれます。

妊娠中は、ストレスに弱くなりますし、不安や心配も絶えないことでしょう。お口のなかは、ちょっとした工夫でトラブルを防ぐことができます。
あまり神経質にならずにリラックスした気分で妊娠期を過ごしましょう。

VOL.33 妊娠中のお口の中は

妊娠はからだのさまざまな部分に変化をもたらしますが、お口の中への影響も小さくありません。
妊娠中の口腔内の変化や起こりやすくなる歯や口のトラブルなどについて書いていきます。


まずお口の中に起こる変化について見てみます。
妊娠中は、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌が盛んになり、これらのホルモンを好む歯周病菌が増える傾向が見られます。また女性ホルモンは血管透過性を高めますが、このことによって歯ぐきが腫れやすくなります。妊娠中は一般に唾液の分泌量も抑えられますが、これも女性ホルモンの影響といわれています。
また唾液のphも酸性に傾き、酸を中和する力や再石灰化の機能が弱くなります。

妊娠中のお口の中は

加えて、免疫力も低下します。母体にとって異物である胎児を長く胎内に居させなければならないので、免疫寛容といわれる作用が働き、免疫反応をおさえるのです。
妊娠中は体全体が免疫寛容の状態になるので、口腔内に限らず、感染症にかかるリスクが増加しているのです。


妊娠による生活面での変化も、口腔内環境に影響してきます。
つわりのせいで歯ブラシを口に入れるのが辛くなり、歯磨きがおろそかに
なりがちです。 また、お腹が大きくなって、一度にたくさん食べられなくなるので、間食の回数が増え、口腔内の酸性状態が長くなることに加え、酸っぱいものを好んで食べるので齲蝕(うしょく)しやすくなります。


このように、口の中の衛生状態に悪い影響を及ぼす変化がたくさんあるので、トラブルも多くなりがちです。
口腔の二大疾患、むし歯と歯周病のリスクが高まることは、ここまでの文章でもお分かりになるかと思います。また、歯周病の妊婦は早産や低体重児出産のリスクが高いという調査報告が出ています。歯周病菌が増えると「サイトカイン」という情報伝達物質が出され、これが過剰に分泌されると炎症が起き、歯周病が進行します。一方で、サイトカインの血中濃度が上がると身体は出産準備OKとみなし、子宮を収縮させるため、といわれています。
また、妊娠性エプーリスといわれるできものが歯ぐきにできることがあります。
これも女性ホルモンの増加の影響があると考えられています。出産後に縮小し自然に消失することもあるので、妊娠中に無理に外科的に取り除く必要はありません。出産後にも残っている場合や妊娠中であっても気になる場合は外科的に切除します。

このほかには、唾液の分泌が減ること、口腔内の衛生状態の悪化、つわりによる嘔吐での胃液の逆流などで、口臭が強くなることもあります。


VOL.32 歯石取りはなぜ必要か

歯科医院で定期健診を受けられている方や、歯周病でお悩みの方は、今回取り上げる「歯石取り」の経験があるかと思います。しかし、実際のところ、歯石がなんなのか、硬い石状のものがなぜ歯周病の元凶のように⾔われるのか、よくわからないことも多いと思います。


歯石ってどんなもの?
歯石とは歯についた歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌のかたまりが唾液の成分で石灰化を起こして固まったものです。歯石になってしまうとそれ自体が歯を溶かしたり、歯茎に炎症を起こしたりすることはありません。素人感覚でも石状のものが歯を溶かすというのは想像しにくいかと思いますが、当たっているわけです。

しかし、問題なのはその表面で、歯の表面に比べて凹凸が多くざらざらしています。このため歯石の表面はプラークが付着しやすく、プラークでおおわれている状態になっています。歯石は歯と歯茎の境目部分にできやすく、表面にプラークがたくさん付いている歯石ですから、歯茎に触れるとそこから炎症を起こして歯周病へと進んでいきます。歯石は付いてしまうと歯磨き程度では取ることができません。そこで歯周病予防のために歯石取りが必要となってきます。

歯石


歯石にも種類があります
歯石はその付着する場所によって、歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石に分けられます。歯肉の先端より上に付いて、外から見えるものが歯肉縁上歯石で、だいたい黄白色をしていて、やや軟らかめでスケーリングという処置で除去できます。これに対し、歯肉の先端より根っこ側の歯周ポケットといわれる部分に付くのが歯肉縁下歯石です。こちらは歯茎の中の血液成分の影響で黒っぽく、褐色や暗褐色で、歯のセメント質にガッチリくっついていて、硬くて剥がれにくいという特徴があります。歯周病の進行したケースに多く見られるこの歯肉縁下歯石は、簡単には取れないことも多く、場合によっては麻酔をしたり、歯肉を切開してから取り除く処置になることもあります。


歯石がついてしまったら
歯石となってしまうとご自身で取り除くことは難しいので、歯石となる前にプラークを取っておくことが重要です。まずは毎日のブラッシングなどのケア(プラークコントロール)をきちんと行うことが歯周病予防の第一歩です。それ
とあわせて、歯科での定期健診で歯石取りをしてもらって、歯石が小さいうちに取り除くことで大きな効果が出ます。


VOL.31 歯周病の治療はプラークコントロールから

歯周病の治療は、病気の進⾏具合を適切に把握することから始まります。

歯周病の検査
基本的な検査はプローピングと言って、歯周ポケットの深さを測ることで、細い針(プロープ)を歯周ポケットに入れて、深さを測ります。また、歯の動揺度(ぐらつき)を調べたり、レントゲン撮影をして、歯槽骨の状態を調べる検査も行います。


歯周病


基本はプラークコントロール
歯周病の程度によって、その後の治療プロセスは変わってきますが、全ての基本となるのは、プラークコントロールです。プラークコントロールとは、口の中の歯垢(プラーク)を、正常なレベルに保つことです。

プラーク内の歯周病の原因菌の繁殖を抑え、住みにくい環境にする事で、歯周病の進化を止めることができ、初期の歯周病であれば、治すことが出来ます


セルフ・プラークコントロールとプロフェッショナル・プラークコントロール
プラークコントロールには、患者さんが行うブラッシングによるセルフ・プラークコントロールと、歯科医や歯科衛生士が行う歯石を取り除くスケーリングなどによるプロフェッショナル・プラークコントロールがあります。

歯石は固く、歯にこびりついていて、特に歯周ポケット内に付着した歯石は、プラッシングや歯間ブラシ・デンタルフロスを使っても、取ることはできません。これを除去するには、歯科医院に通って、スケーリング(スケーラーという器具を使って歯石を除去)やルート・プレーニング(キュレットを使用して歯の表面を滑沢にする)をしてもらう必要があります。

その他の歯周病のリスクファクター(危険要因)の排除も含めて、この段階までの処置を初期治療(基本治療)といいます。この初期治療を徹底しなければ、他のどんな治療も効果を得られません。そして、プラークコントロールが歯周病と虫歯の予防にも、大切であることは、言うまでもありません。

進行した歯周病には、外科的治療(歯周外科)が行われます。最もよく行われるのは、歯石剥離掻爬(そうは)手術です。これは、進行した歯周炎の部位の歯肉を剥離し、歯根面に付着している歯石や細菌を取り除き、歯槽骨や歯肉を整形する方法です。また、3mm以上の深さになった歯周ポケットの歯石を取る場合にも切開が必要となる場合があります。外科的処置のタイミングを誤ると、さらに歯周病が進行して、抜歯するしか方法がなくなってしまうこともあります。


VOL.30 歯周ポケット測定

歯周病は、最初は痛みもなく、時間をかけて進行するので、処置が遅れがちです。適切なブラッシングや歯科医院での歯石除去などプラークコントロールによって、予防することが重要であることはこれまで
も書いてきました。 今回取り上げる歯周ポケット測定は、具体的な数値で歯周の状態を把握でき、定期的
に行うことで、予防と早期発見
に役立ちます。

歯周ポケットとは・・・
歯と歯肉の間の溝(歯肉溝)が歯周病により深くなってしまった状態を言います。


歯肉溝そのものを歯周ポケットと呼ぶこともあります。

健全な歯と歯茎の状態であれば、その深さは、1〜3ミリ程度
ですが、中程度の歯周炎があると3〜5ミリ、歯周病が進行した場合は6ミリ以上になる
ことがあります。

長くても10数ミリの歯の根に対して、6ミリを越える溝ですから、かなり不安定な状態であることは想像に難くないと思います。

歯周ポケット測定


歯周ポケット測定
歯周ポケットの深さは、自分ではなかなかわかりません。歯科医院で専用の器具を使って測定します。

「ポケット探針」、「ポケットプローブ」といわれる、目盛りのついた細い針状の器具を、歯と歯茎の間
に滑り込ませ、溝の底までの深さを読み取ります。1本の歯につき4〜6箇所程度測ります。 出血の有無も
チェックします。通常は痛みはありませんが、腫れなどがある場合多少チクッとした痛みがあります。歯周病の検査では、あわせてレントゲン写真をとります。歯を支えている骨の状態がわかるので、骨がどのように減っているのかを検査します。


4ミリ以上の歯周ポケットがあるときは要注意
4ミリ以上の歯周ポケットに付着した汚れや、その汚れが硬くなって歯石になってしまった場合は、ブラッシングでは取れないので、歯科医院で取り除きます。こうした治療と適切なブラッシングを続ければ、徐々に歯周ポケットは浅くなります。 ポケットが浅くなって歯茎がしまって下がってくると歯の根が見えてきますが、これは歯茎の腫れがひいて、本来の状態に回復したということなので、問題はありません。


自覚症状のない歯周病だけに、進行状態を具体的な数値で把握できる歯周ポケット測定は、有効な予防策です。半年から1年に一度は、検査を受けることをお奨めします。

VOL.29 予約について 時間を大事にして信頼関係を築きましょう。

「予約をしたのに、ずいぶん待たされた」とか、「歯が痛いのになかなか診てくれなかった」という経験がある方は多いと思います。

現在、ほとんどの歯科医院が予約制を採っていますが、一部の専門分野の医院を除いて、新患・急患を随時受け付けているところも数多くあります。


そのなかで、予約の方と随時受け付けの新患・急患の方をどういう順番で診るかは、歯科医院ごとにそれぞれの考えがあるので、一概には言えません。

しかし、仮に予約を最優先にしている歯科医院でも、来院された時点で、ズキズキと激しく痛んでいるような急患の方は、あまりお待たせするわけにはいきません。

予約について

そのことが、時には予約の患者さんのお時間をいただいてお待ちいただくなど、どうしてもご迷惑をおかけすることがあります。もちろん、多くの歯科医院は、予約の患者さんをあまりお待たせすることになりそうであれば、ご説明して、了解を得ることもしております。

逆に随時受付で来られた患者さんも、予約の方の時間をやりくりして診察してもらうことを理解して、多少の時間の余裕をもって来院されると、イライラせずに待てるかもしれません。


予約に関して、患者さんにお願いしたいことは、予約の日時を守りましょう、ということです。

急用で来られなくなった場合も、ご連絡をいただければ、次回の予約をあらためて入れることで診療が途切れてしまうことも防げますし、空いた時間に別の患者さんを診てあげることもできます。


歯科医院は予約の患者さんと随時受付の患者さんをうまく調整して、できるだけお待たせしないようにしながら、治療に最善を尽くし、患者さんは医師の指示と予約の時間を守り、両者が協力して治療を続けていくことで、医院と患者さんの信頼関係も強まり、ひいてはより良い治療につながっていく、ということは言えるでしょう。

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