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歯の話

VOL.34 妊娠中の口腔ケア

前回コラムでは、妊娠中のお口の中の状態について書きました。女性ホルモンの増加やつわりなどで、口腔衛生上、あまり良くない状態となるので、より注意が必要です。
妊娠中だからといって、口腔ケアの基本はブラッシングで、なんら変わることはありません。ただし、妊娠中はつわりなどでブラッシングが辛くなることもあるので、⼯夫が必要です。具体的には、


妊娠中の口腔ケア

・無理をしないで体調の良いときにブラッシングをする
・子ども用のものなど、ヘッドの小さな歯ブラシを使う
・手もやわらかめの歯ブラシを使う
・歯ブラシは、小刻みに動かす
顔を下に向けて、前に掻き出すように磨く
刺激やにおいの強い歯磨剤はさける

といった方法が有効でしょう。
それでもブラッシングはきついというときは、デンタルリンスや洗口液を使って、うがいだけでも行います。


また、食後に水を飲むだけでも、口内の雑菌やむし歯菌の繁殖を抑え、だ液も出やすくするなどの効果があります。
キシリトール入りのガムやタブレットも⼝にできるのであれば利用しましょう。

もう一つ気になるのは、妊娠中に歯の治療を行ってよいか、ということだと思います。
妊娠前に治しておくのがベストですが、安定期(4ヵ月後半〜8ヶ月)であれば、治療に通っても問題はありません。先延ばしにすると、出産後は育児に追われて、ご自分のことは後回しになりがちです。安定期のうちに悪いところは治しておきましょう。
治療時のレントゲン、麻酔、投薬なども不安になる方もいらっしゃるかもしれません。歯科のレントゲンや麻酔は局部的なものですし、さらにレントゲンでは鉛のエプロンを着用するので、問題はありません。投薬やその他の治療についても、妊娠していることを⻭科医師に告げてさえおけば、おなかの赤ちゃんに影響のない方法や薬を選択して、治療を行ってくれます。

妊娠中は、ストレスに弱くなりますし、不安や心配も絶えないことでしょう。お口のなかは、ちょっとした工夫でトラブルを防ぐことができます。
あまり神経質にならずにリラックスした気分で妊娠期を過ごしましょう。

VOL.33 妊娠中のお口の中は

妊娠はからだのさまざまな部分に変化をもたらしますが、お口の中への影響も小さくありません。
妊娠中の口腔内の変化や起こりやすくなる歯や口のトラブルなどについて書いていきます。


まずお口の中に起こる変化について見てみます。
妊娠中は、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌が盛んになり、これらのホルモンを好む歯周病菌が増える傾向が見られます。また女性ホルモンは血管透過性を高めますが、このことによって歯ぐきが腫れやすくなります。妊娠中は一般に唾液の分泌量も抑えられますが、これも女性ホルモンの影響といわれています。
また唾液のphも酸性に傾き、酸を中和する力や再石灰化の機能が弱くなります。

妊娠中のお口の中は

加えて、免疫力も低下します。母体にとって異物である胎児を長く胎内に居させなければならないので、免疫寛容といわれる作用が働き、免疫反応をおさえるのです。
妊娠中は体全体が免疫寛容の状態になるので、口腔内に限らず、感染症にかかるリスクが増加しているのです。


妊娠による生活面での変化も、口腔内環境に影響してきます。
つわりのせいで歯ブラシを口に入れるのが辛くなり、歯磨きがおろそかに
なりがちです。 また、お腹が大きくなって、一度にたくさん食べられなくなるので、間食の回数が増え、口腔内の酸性状態が長くなることに加え、酸っぱいものを好んで食べるので齲蝕(うしょく)しやすくなります。


このように、口の中の衛生状態に悪い影響を及ぼす変化がたくさんあるので、トラブルも多くなりがちです。
口腔の二大疾患、むし歯と歯周病のリスクが高まることは、ここまでの文章でもお分かりになるかと思います。また、歯周病の妊婦は早産や低体重児出産のリスクが高いという調査報告が出ています。歯周病菌が増えると「サイトカイン」という情報伝達物質が出され、これが過剰に分泌されると炎症が起き、歯周病が進行します。一方で、サイトカインの血中濃度が上がると身体は出産準備OKとみなし、子宮を収縮させるため、といわれています。
また、妊娠性エプーリスといわれるできものが歯ぐきにできることがあります。
これも女性ホルモンの増加の影響があると考えられています。出産後に縮小し自然に消失することもあるので、妊娠中に無理に外科的に取り除く必要はありません。出産後にも残っている場合や妊娠中であっても気になる場合は外科的に切除します。

このほかには、唾液の分泌が減ること、口腔内の衛生状態の悪化、つわりによる嘔吐での胃液の逆流などで、口臭が強くなることもあります。


VOL.32 歯石取りはなぜ必要か

歯科医院で定期健診を受けられている方や、歯周病でお悩みの方は、今回取り上げる「歯石取り」の経験があるかと思います。しかし、実際のところ、歯石がなんなのか、硬い石状のものがなぜ歯周病の元凶のように⾔われるのか、よくわからないことも多いと思います。


歯石ってどんなもの?
歯石とは歯についた歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌のかたまりが唾液の成分で石灰化を起こして固まったものです。歯石になってしまうとそれ自体が歯を溶かしたり、歯茎に炎症を起こしたりすることはありません。素人感覚でも石状のものが歯を溶かすというのは想像しにくいかと思いますが、当たっているわけです。

しかし、問題なのはその表面で、歯の表面に比べて凹凸が多くざらざらしています。このため歯石の表面はプラークが付着しやすく、プラークでおおわれている状態になっています。歯石は歯と歯茎の境目部分にできやすく、表面にプラークがたくさん付いている歯石ですから、歯茎に触れるとそこから炎症を起こして歯周病へと進んでいきます。歯石は付いてしまうと歯磨き程度では取ることができません。そこで歯周病予防のために歯石取りが必要となってきます。

歯石


歯石にも種類があります
歯石はその付着する場所によって、歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石に分けられます。歯肉の先端より上に付いて、外から見えるものが歯肉縁上歯石で、だいたい黄白色をしていて、やや軟らかめでスケーリングという処置で除去できます。これに対し、歯肉の先端より根っこ側の歯周ポケットといわれる部分に付くのが歯肉縁下歯石です。こちらは歯茎の中の血液成分の影響で黒っぽく、褐色や暗褐色で、歯のセメント質にガッチリくっついていて、硬くて剥がれにくいという特徴があります。歯周病の進行したケースに多く見られるこの歯肉縁下歯石は、簡単には取れないことも多く、場合によっては麻酔をしたり、歯肉を切開してから取り除く処置になることもあります。


歯石がついてしまったら
歯石となってしまうとご自身で取り除くことは難しいので、歯石となる前にプラークを取っておくことが重要です。まずは毎日のブラッシングなどのケア(プラークコントロール)をきちんと行うことが歯周病予防の第一歩です。それ
とあわせて、歯科での定期健診で歯石取りをしてもらって、歯石が小さいうちに取り除くことで大きな効果が出ます。


VOL.31 歯周病の治療はプラークコントロールから

歯周病の治療は、病気の進⾏具合を適切に把握することから始まります。

歯周病の検査
基本的な検査はプローピングと言って、歯周ポケットの深さを測ることで、細い針(プロープ)を歯周ポケットに入れて、深さを測ります。また、歯の動揺度(ぐらつき)を調べたり、レントゲン撮影をして、歯槽骨の状態を調べる検査も行います。


歯周病


基本はプラークコントロール
歯周病の程度によって、その後の治療プロセスは変わってきますが、全ての基本となるのは、プラークコントロールです。プラークコントロールとは、口の中の歯垢(プラーク)を、正常なレベルに保つことです。

プラーク内の歯周病の原因菌の繁殖を抑え、住みにくい環境にする事で、歯周病の進化を止めることができ、初期の歯周病であれば、治すことが出来ます


セルフ・プラークコントロールとプロフェッショナル・プラークコントロール
プラークコントロールには、患者さんが行うブラッシングによるセルフ・プラークコントロールと、歯科医や歯科衛生士が行う歯石を取り除くスケーリングなどによるプロフェッショナル・プラークコントロールがあります。

歯石は固く、歯にこびりついていて、特に歯周ポケット内に付着した歯石は、プラッシングや歯間ブラシ・デンタルフロスを使っても、取ることはできません。これを除去するには、歯科医院に通って、スケーリング(スケーラーという器具を使って歯石を除去)やルート・プレーニング(キュレットを使用して歯の表面を滑沢にする)をしてもらう必要があります。

その他の歯周病のリスクファクター(危険要因)の排除も含めて、この段階までの処置を初期治療(基本治療)といいます。この初期治療を徹底しなければ、他のどんな治療も効果を得られません。そして、プラークコントロールが歯周病と虫歯の予防にも、大切であることは、言うまでもありません。

進行した歯周病には、外科的治療(歯周外科)が行われます。最もよく行われるのは、歯石剥離掻爬(そうは)手術です。これは、進行した歯周炎の部位の歯肉を剥離し、歯根面に付着している歯石や細菌を取り除き、歯槽骨や歯肉を整形する方法です。また、3mm以上の深さになった歯周ポケットの歯石を取る場合にも切開が必要となる場合があります。外科的処置のタイミングを誤ると、さらに歯周病が進行して、抜歯するしか方法がなくなってしまうこともあります。


VOL.30 歯周ポケット測定

歯周病は、最初は痛みもなく、時間をかけて進行するので、処置が遅れがちです。適切なブラッシングや歯科医院での歯石除去などプラークコントロールによって、予防することが重要であることはこれまで
も書いてきました。 今回取り上げる歯周ポケット測定は、具体的な数値で歯周の状態を把握でき、定期的
に行うことで、予防と早期発見
に役立ちます。

歯周ポケットとは・・・
歯と歯肉の間の溝(歯肉溝)が歯周病により深くなってしまった状態を言います。


歯肉溝そのものを歯周ポケットと呼ぶこともあります。

健全な歯と歯茎の状態であれば、その深さは、1〜3ミリ程度
ですが、中程度の歯周炎があると3〜5ミリ、歯周病が進行した場合は6ミリ以上になる
ことがあります。

長くても10数ミリの歯の根に対して、6ミリを越える溝ですから、かなり不安定な状態であることは想像に難くないと思います。

歯周ポケット測定


歯周ポケット測定
歯周ポケットの深さは、自分ではなかなかわかりません。歯科医院で専用の器具を使って測定します。

「ポケット探針」、「ポケットプローブ」といわれる、目盛りのついた細い針状の器具を、歯と歯茎の間
に滑り込ませ、溝の底までの深さを読み取ります。1本の歯につき4〜6箇所程度測ります。 出血の有無も
チェックします。通常は痛みはありませんが、腫れなどがある場合多少チクッとした痛みがあります。歯周病の検査では、あわせてレントゲン写真をとります。歯を支えている骨の状態がわかるので、骨がどのように減っているのかを検査します。


4ミリ以上の歯周ポケットがあるときは要注意
4ミリ以上の歯周ポケットに付着した汚れや、その汚れが硬くなって歯石になってしまった場合は、ブラッシングでは取れないので、歯科医院で取り除きます。こうした治療と適切なブラッシングを続ければ、徐々に歯周ポケットは浅くなります。 ポケットが浅くなって歯茎がしまって下がってくると歯の根が見えてきますが、これは歯茎の腫れがひいて、本来の状態に回復したということなので、問題はありません。


自覚症状のない歯周病だけに、進行状態を具体的な数値で把握できる歯周ポケット測定は、有効な予防策です。半年から1年に一度は、検査を受けることをお奨めします。

VOL.29 予約について 時間を大事にして信頼関係を築きましょう。

「予約をしたのに、ずいぶん待たされた」とか、「歯が痛いのになかなか診てくれなかった」という経験がある方は多いと思います。

現在、ほとんどの歯科医院が予約制を採っていますが、一部の専門分野の医院を除いて、新患・急患を随時受け付けているところも数多くあります。


そのなかで、予約の方と随時受け付けの新患・急患の方をどういう順番で診るかは、歯科医院ごとにそれぞれの考えがあるので、一概には言えません。

しかし、仮に予約を最優先にしている歯科医院でも、来院された時点で、ズキズキと激しく痛んでいるような急患の方は、あまりお待たせするわけにはいきません。

予約について

そのことが、時には予約の患者さんのお時間をいただいてお待ちいただくなど、どうしてもご迷惑をおかけすることがあります。もちろん、多くの歯科医院は、予約の患者さんをあまりお待たせすることになりそうであれば、ご説明して、了解を得ることもしております。

逆に随時受付で来られた患者さんも、予約の方の時間をやりくりして診察してもらうことを理解して、多少の時間の余裕をもって来院されると、イライラせずに待てるかもしれません。


予約に関して、患者さんにお願いしたいことは、予約の日時を守りましょう、ということです。

急用で来られなくなった場合も、ご連絡をいただければ、次回の予約をあらためて入れることで診療が途切れてしまうことも防げますし、空いた時間に別の患者さんを診てあげることもできます。


歯科医院は予約の患者さんと随時受付の患者さんをうまく調整して、できるだけお待たせしないようにしながら、治療に最善を尽くし、患者さんは医師の指示と予約の時間を守り、両者が協力して治療を続けていくことで、医院と患者さんの信頼関係も強まり、ひいてはより良い治療につながっていく、ということは言えるでしょう。

VOL.28 バイオフィルム ヌルヌルの内側は細菌の天国

 「バイオフィルムを退治して、歯周病から歯を守ろう!!」などと言うと、よく耳にしそうなキャッチフレーズですが、バイオフィルムとは、実際は何のことか、よくご存じない方も多いのではないでしょうか。今回は少し詳しく説明してみましょう。

 
バイオフィルムとは・・・
歯科や医療の専門の言葉ではなく、微生物や細菌の研究から生まれてきた言葉で、いろいろな分野で使われています。
身の回りを見ても、口の中でなく、たとえば、キッチンのヌメヌメとした汚れとか、花を1週間いけておいた花瓶の内側、川石の表面のヌルヌルなど、いろいろなところで見ることが出来ます。


バイオフィルムってどんなもの?
バイオフィルムは、固い物の表面に細菌が層を成して堆積し、ヌルヌルとなったものです。
しかし単に細胞が集まって増殖しただけではなく、お互いに居心地よく住めるように環境を整えた複雑な集合体なのです。
その集合体の中には、水道管とでも言うべき水路があったり、表面のヌルヌルやネバネバ(細胞の分泌物で作られた脂質や多糖体の膜)が、鎧のように内部の細菌を殺菌剤や抗菌剤などの外敵から守る役割をもつなど、高い機能をもっています。

バイオフィルムは、細菌の働きを利用した浄化システムなどで、我々の生活に役立ってくれている側面もありますが、配管に付いて大腸菌やレジオネラ菌の温床となったり、医学的には、心臓のペースメーカーやコンタクトレンズなどに付着して、感染症の原因となることもあります。歯科の世界では、歯周病やむし歯の原因のひとつであり、歯周病やむし歯はバイオフィルム感染症の一種ととらえることもできるほど、深く関わっています。



バイオフィルムの除去
キッチンのヌメヌメ汚れは、洗剤では簡単に落ちなくて、たわしなどで擦ってやっと落とすことができます。
それと同じように口の中のバイオフィルムも洗口剤などではなかなか落ちませんし、歯ブラシの届きにくい部分・・・歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、詰め物やかぶせ物のまわり、義歯や差し歯のつぎ目や隙間など・・・に付きやすいので、ブラッシングでも完全に落とすことはできません
一番確実に除去する方法は、歯科医院に定期的に通って、歯のクリーニングをやってもらうことです。
機械や専門の歯ブラシを使ってこそげ落とす方法なので、クリーニングの場所によっては、最初のうちは痛みを感じることもありますが、慣れてくれば、すっきりした感じがして、むしろ気持ちいいほどです。

VOL.27 電動歯ブラシについて

 確かな記憶ではありませんが、日本で電動歯ブラシが知られるようになって、すでに20年以上は経っていると思います。年々機能やデザインの優れたものが出てきていて、健康志向も手伝って、愛用者も多くなっているようで、3割近くの人が使っているというデータもあるそうです。今回は電動歯ブラシについて書いてみます。


 電動歯ブラシというとおり、基本的にはブラシを電気の力で動かして歯を磨くものです。どれにしようかとなると、音波式や回転式などいろいろ聞くし、価格を見てもピンからキリまであって、どれが良いかよくわからないと思います。電動歯ブラシのなかで、振動数が毎分約2万6000〜4万回くらいと多い製品は、音波式と呼ばれています。音波式の振動数は音の単位ヘルツ(Hz)に直すと約210〜330ヘルツで、これが人間の耳で聞き取れる領域(16〜2万Hz)=音波、であることからそのように呼ばれています。この音波の高速振動で、ブラシが接していない周囲2〜3mm部分までは汚れを落とすことができるので、軽くあてるだけで磨くことができます。また細菌が歯に付着する原因となる物資(線毛)を破壊する効果もあります。


 比較的安価な電動歯ブラシはこれほど高速ではなく(毎分3000〜1万回)、手動より早く動くだけという感じでしょうか。数百円で買える物などもありますが、数回使うと毛先が広がってしまう、ブラシの交換はできないなど、使い捨てという感じで、あまりお奨めではないかもしれません。


超音波式というタイプもあります。これはブラシのヘッド部分に超音波発生装置が内臓され、この超音波振動で、1.歯の表面に付いたプラークの付着力を弱める、2.音波式同様、細菌の線毛を破壊する、3.歯周組織の細胞を活性化させ、免疫力を高める、4.口内炎を予防する、などの効果があるといわれています。
この方式では、合わせブラシを手で動かして浮いた汚れを落とします。


電動歯ブラシは振動数だけでなく、振動の仕方や振幅によって効果も変わってきて、各社独自性を出しています。回転式というのは、そういったブラシの動き方のひとつです。
便利なものでありますが、普通の歯磨きと違って、振動が頭に響く感じや、くすぐったい感じがするものもありますし、音の大きさ、重くて手が疲れるなど、馴染めない、使いにくいという方もいらっしゃるようです。磨き方にもコツがあります。


一概に手磨きよりも電動歯ブラシが良いというわけではありませんが、特に音波式の歯ブラシなどで磨いた後のツルツル感は、手磨きではなかなかできないものです。歯科医院も相談に乗ってくれると思いますし、ご自分にあったものを見つければ、歯磨きがもっと楽しいものになるかもしれません。

VOL.26 ”第3の歯” インプラント

歯を失ってしまったけれども、再びよく噛むことができるように回復しようとするとき、ブリッジや義歯(入れ歯)という方法に加えて、最近ではインプラントという選択肢も出てきました。
あまり馴染みのない方もいらっしゃるかも知れませんが、日本でもすでに20年以上の実績があり、特別な治療法ではなくなってきています。インプラントは、骨(歯槽骨)のなかにチタンのネジを埋め込んで「人工歯根」として、その上にクラウンをかぶせる治療法です。チタンは歯茎になじみやすく、副作用もありませんし、骨にしっかり固定されるので、安定性にも優れ、かなり硬いものでも噛めるようになります。
また、単独で埋め込めるので、ブリッジのように周りの歯に負担をかけることもありません。バネや止め金などもなく目立ちませんし、外観も普通の歯と区別がつかないほどの仕上がりにできるようにもなってきています。


 インプラント治療は、ブリッジをするのに十分な歯が残っていない、奥歯がない、ブリッジで歯を削りたくない、入れ歯がぐらつく、発音しにくいなど、入れ歯に違和感がある、といった方には、有力な選択肢となる治療法です。


治療期間についてはどうでしょうか。普通の治療と違って、インプラントを埋めた後、骨と結合するのを待つ安定期間が必要となりますので、上あごで6ヶ月から1年強、下あごでも4ヶ月から6ヶ月程度は必要とされています。これらは本数や治療法、患者さんの状態によってかなり変わってきます。


もちろん、インプラント治療にも制約はあります。まず、顎の骨が健全な状態でないとこの術法は使えません。体全体の健康状態によっても適さないケースがあります。また、インプラントの歯には感覚がなく、骨にがっちり固定していて"遊び"がないので、かみ心地などの点で完全に自然の歯と同じではありません。自由診療なので、費用もかかります。


導入をお考えの方に、あわせて肝に銘じてほしいことは、インプラントもアフターケアが重要であるということです。人工の歯だからといって、ケアを怠ると再び病気になることがあります。人工歯なので虫歯にはなりませんが、こびりついた歯垢をきちんと取り除かないと歯周病になる恐れがあるのです。


このようなインプラントの特質を踏まえ、慎重で正確な検査を経た上で、歯科医師に導入の可否を検討してもらうとともに、治療の内容や費用についても十分説明を受け、理解してから導入を判断しましょう。

VOL.25 口内炎のいろいろ

歯を失ってしまったけれども、再びよく噛むことができるように回復しようとするとき、ブリッジや義歯(入れ歯)という方法に加えて、最近ではインプラントという選択肢も出てきました。


あまり馴染みのない方もいらっしゃるかも知れませんが、日本でもすでに20年以上の実績があり、特別な治療法ではなくなってきています。インプラントは、骨(歯槽骨)のなかにチタンのネジを埋め込んで「人工歯根」として、その上にクラウンをかぶせる治療法です。チタンは歯茎になじみやすく、副作用もありませんし、骨にしっかり固定されるので、安定性にも優れ、かなり硬いものでも噛めるようになります。

また、単独で埋め込めるので、ブリッジのように周りの歯に負担をかけることもありません。バネや止め金などもなく目立ちませんし、外観も普通の歯と区別がつかないほどの仕上がりにできるようにもなってきています。








 インプラント治療は、ブリッジをするのに十分な歯が残っていない、奥歯がない、ブリッジで歯を削りたくない、入れ歯がぐらつく、発音しにくいなど、入れ歯に違和感がある、といった方には、有力な選択肢となる治療法です。



治療期間についてはどうでしょうか。普通の治療と違って、インプラントを埋めた後、骨と結合するのを待つ安定期間が必要となりますので、上あごで6ヶ月から1年強、下あごでも4ヶ月から6ヶ月程度は必要とされています。これらは本数や治療法、患者さんの状態によってかなり変わってきます。



もちろん、インプラント治療にも制約はあります。まず、顎の骨が健全な状態でないとこの術法は使えません。体全体の健康状態によっても適さないケースがあります。また、インプラントの歯には感覚がなく、骨にがっちり固定していて"遊び"がないので、かみ心地などの点で完全に自然の歯と同じではありません。自由診療なので、費用もかかります。



導入をお考えの方に、あわせて肝に銘じてほしいことは、インプラントもアフターケアが重要であるということです。人工の歯だからといって、ケアを怠ると再び病気になることがあります。人工歯なので虫歯にはなりませんが、こびりついた歯垢をきちんと取り除かないと歯周病になる恐れがあるのです。



このようなインプラントの特質を踏まえ、慎重で正確な検査を経た上で、歯科医師に導入の可否を検討してもらうとともに、治療の内容や費用についても十分説明を受け、理解してから導入を判断しましょう。

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