接着ブリッジ
当医院のスタッフの多くは明日が最終日ですが、私と数人のスタッフは29日迄、急患対応で出勤しています(^o^)/
本日は接着ブリッジについて
前歯2本の欠損ブリッジを装着しました。
様々な理由で前歯を補綴する際には患者さんの背景を考慮します。
この方は金属フリーのブリッジを希望され、年齢もお若く、平均寿命から鑑みて何十年と口腔内の保全を考慮する必要がありました。
ブリッジ補綴はフルカバータイプ(歯の表層を全部削りスポッと被せ離脱を防ぐ)が外れにくく一般的です。
ですが、今回は歯のエナメル質(歯の最表層を覆う硬組織で体の中で最も硬い部分)をなるべく削らずダメージを与えない方法を選択しました。
接着ブリッジはその名の通り『接着する面積』が大きいほど、『無機質成分が富むエナメル質』を利用できるほど有利です。
この方は下顎前歯(接着面積が少ない)、しかも2本連続欠損にて補綴物にかかる負荷が大きくなります(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
その様な理由から、今回は2種類の材質特性を比較検討する補綴物を用意しました。
★ジルコニアタイプ
ジルコニア内面には適合を良好にし接着力を上げる為にセラミックが焼き付けてあります
★e-maxタイプ
ニケイ酸リチウムガラスを主成分とする新しいセラミック素材
審美性よく透明感ある前歯に最適な素材ですが、2本連続欠損ブリッジの力学的には無理な為、延長カンチレバータイプにしました。(片側の支台歯で支えるブリッジ)(ホテルの窓外にあるバルコニーみたいな物ですかね)
適合は良い材質です
それぞれの適合検査を何度か試した結果、ジルコニアタイプを選択しました。
こんな症例に向き合うとき、頭をよぎる古い大学時代に必死に学んだ思い込みバイアス
『フルカバーにしないと外れ易い!』
脳裏をよぎります(๑•ૅㅁ•๑)、、
医療は日進月歩なのに、、です
健康寿命と歯の寿命、I Love エナメル質を考えながら…より佳き方法を提供出来るよう‼︎‼︎
ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
院長