総義歯/コンプリート/トターレ
あいにくの雨模様ですね
今朝は総義歯の完成装着がありました。
ボーダーモールやら吸着は大変良好でした。
患者さんは、80歳
23年間も使用していましたが、破折を繰り返し食事が怖いということで、新たに製作することに。
画像にあるように、歯は擦り減って真っ平らな面に、、
平な面では、食べ物はすり潰して噛むだけです。
上下人工歯の『咬頭と窩』の関係=『杵と臼』の関係がないと、咬断や切ると言う作業は出来ません。
日本食特有の豆、ごぼう、漬け物などは穿通だけでは特有の味が判りません(@_@)
肉食派か和食派により、咬頭傾斜の角度も任意に調整して与えなければなりません
このさじ加減、、難しいです。
更に人工歯の面形態はアンチモンソンカーブになっており、力のベクトル方向が真ん中に集中します。その為、正中破折が起きているのです
微調整をした状態の画像
リンガライズドオクルージョン配列ですので、穴が開く穿通している状態です
この状態で毎日使用していると1ヶ月ぐらいで人工歯の面上に綺麗な3本の矢の如く
ゴシックアーチが描記されてきます。
この時期こそ、総義歯咬合のフルバランス!
噛み合わせ、力を味方にするのが1番大切です
また追って、描記された顎の運動経路はアップしたいですねヽ(^o^)
新大久保歯科医院
院長 須田佳子